今岡Bar ImaoCover

ジャズ。ヴォーカリスト、今岡友美のサード・アルバム。今岡が厳選した昭和を彩った歌謡曲をジャズ・テイストでカヴァーした、時に切なく時に甘く、“あの時代”を見事に蘇らせてくれる1枚。

お見事!という他に言葉は見当たらず。

以前より、ジャズボーカリストが、ライブで日本の歌を歌うことは珍しいことではない。
英語の歌の間で、一瞬の清涼感のようにも感じる意気な演出といったところか、ご愛嬌といったところだ。
まあそんな曲を集めたオムニバスアルバムかなと思い、カーステレオ(すでに死語?)にCDを入れた途端、正直驚いた。
1曲目の『異邦人』、80年代初め、久保田早紀で大ヒットしたあの曲だが、懐かしさは微塵もない。新しいのだ。見事に今岡により新しい命が吹き込まれた楽曲として完成している。しかし原曲のイメージは全く崩していないばかりか、ブッシュアップされている。これは、片桐一篤というピアニストのアレンジ力による賜物であろう。2曲目は山口百恵の『ロックンロール・ウィドウ』、これはサイドワィンダーがモチーフとなっている。心に染み入る『卒業写真』など、全15曲を一気に駆け抜けると、今岡&片桐ワールドによる飛び切り極上なボーカルアルバムであると感動させられた。・・・amazonカスタマーレビューより
オリジナルを超えたカバーという言い方は間違っているだろうが、オリジナルを進化させた新作と解釈できるのかもしれない。
そのあたりは、発想がいかにもジャズマンらしい。日本人の日本語によるブランニューアルバムかもしれない。
一聴の価値あり! しかし、一聴では止まないこと保証付き!!

 

各曲、一部を試聴できます。